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Anima-Town

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第9話 殲滅

人間は脳の容量の70%を使っていないと言われている
人間の持つ不思議な力はこの部分に秘められると言われている。
その使用されることのない脳の70%はこう呼ばれる・・・
『NIGHT HEAD』・・・・・・・



第9話「殲滅」


【STORY】

街中が死人に溢れその中に霧原直人と霧原直也が立ち尽くしているヴィジョン。
「最悪の未来が見えた。人類の滅亡のヴィジョンが見えました。霧原直人と霧原直也は危険人物だ―――――」神谷の言葉を神谷の信者である女が聞いていた。

あるデパートで直人と直也は買い物に出ていた。『赤い傘』を見た直也は研究所で“引田”という女の人を思い出していた。始めて自分達の世話をしてくれた人。
しかし、思い出に慕っている間に直人と逸れてしまう。兄を捜す直也。幸い館内放送で直也が呼び出しを受けた。直人もまた直也を捜していたのだ。この館内放送に驚きを隠せない人物が居た。それは神谷の信者である女・芳賀佐知江だった。

デパートで黒い手袋を買った直也。何故、手袋を買ったのか自分でも解らなかった。喉が渇いたと直也はホテルの自動販売機まで飲み物を買いに出た。直也の後ろに立ち殺意を向ける女が居た。佐知江だった。その襲撃を何とか阻止し、彼女の心を読んだ直也。彼女は、神谷の言葉に揺り動かされて行動を起こしたのだった。直人もその場に駆けつけ女を追おうとするのだが、直也に引き止められた。「彼女は弱い。彼女は神谷司という人と関係がある。彼女はその人を神様だと思っている」
直也は、手に軽症を負っただけで済んだ。「そうなんだ。手を守る為にこれを買ったのかも知れない・・・」直也は買った手袋を見てそう予知した事を察した。

神谷司―――――彼は“現代のノストラダムス”と言われ普通に生活しながら、信者たちに“予言”を聞かせていた。
そして今夜もまた“死のヴィジョン”を見る彼だった。『黒い手袋をはめた手が現われ、右手に金の象・左手に銀の蛇を持っていた。』
何を予知しているのか定かでない神谷は自分のノートにその光景を書き記す。
彼の元に佐知江が現われ、霧原兄弟を殺せなかったと報告する。神谷は彼女に霧原兄弟を殺せと言った覚えはないと告げる。
そして彼女に予言をするのだった。
「あなたはまた人を襲う。相手は誰かは解りませんが・・・。刑務所に入り、独房の中で幸せそうに微笑む光景が見えます」と。

ある日、直人と直也は神谷に会いに会社まで訪れていた。彼らが来るのを予知していたのか、二人を会議室の一室に通された。
そこでの話は人類の滅亡とその滅亡に直人と直也が関係している事。神谷の予言のヴィジョンに直也が共鳴し、人類の滅亡のヴィジョンが鮮明に見えた。

それは―――――
街中が崩壊し、生存者が殆ど居ない。少女は、崩れた店の中から食べれる物を物色している。少女は父親の元に、しかし既に息はない。
空に旋回するヘリコプター。しかし、パイロットは既に死亡。ビルに激突し爆発炎上してしまう―――――


「兄さん。人類の滅亡のヴィジョンが見えた」直也もまた人類滅亡のヴィジョンを見たのだった。そして、人類の滅亡への原因となるものまで。ウィルスによる滅亡。研究所のラットの逃走。そして“倉橋加奈子”―――――彼女の研究開発が原因に。二人は彼女に会いに行くべく研究所に向った。





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